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オステオパシーとは

米・英でのオステオパシー

西洋医学とは違う−アメリカ生まれの医学

自らその治療に携わる私でさえ、ときにその奇跡的な効果に驚きを禁じえないオステオパシー。しかし、これは魔法でも奇蹟でもなく、れっきとした医学で、アメリカでは年間に5000万人以上もの人が恩恵を受けているアメリカ医学なのです。

「西洋医学や東洋医学は聞いたことがあるけれど、アメリカ医学なんて聞いたことがない」。そう多くの人がおっしゃることでしょう。

オステオパシーがアメリカ医学とよばれるのは、ヨーロッパ生まれの西洋医医学とも、東洋医学とも異なったアメリカで生まれた医学だからです。

現在、アメリカにはオステオパシー大学が20校あります。通常の医科大学を卒業して国家試験に合格するとM.D.(メディカル・ドクター)の称号がもらえるように、オステオパシー大学を卒業して国家試験に合格するとD.O.(ドクター・オブ・オステオパシー)の称号が与えられます。アメリカでは州によって法律が異なりますが、D.O.はM.D.とともに全州であらゆる医療行為が認められており、薬品投与や外科手術まで行うことが認められています。

イギリスに伝わったオステオパシー

1903年になると、ジョン・マーティン・リトルジョン博士によってオステオパシーはイギリスにも伝わりました。

現在、イギリスにはオステオパシーの4年制または5年制大学が5校あり、オステオパス(オステオパシーの施術者)は約4500人。正式に登録されているだけでも、3000人ほどいます。

現在のアメリカのオステオパシーは手術や投薬に治療の重点が移ってきており、スティル医師の主張した徒手療法は影が薄くなりつつあります。もちろん、オステオパシーの発祥の地カークスビルをはじめ、徒手療法だけで治療を行っている医師も大勢いますが。それに比べて、イギリスではスティル医師の徒手療法がしっかり残っていて、多くのオステオパスが手技だけの治療を行っています。

長い間、イギリスのオステオパシーはコモン・ロー(慣習法)によって守られてきましたが、1993年に法的に医療として認められました。

オステオパシーの歩みと現実

先進国の中で、オステオパシーを政府が国家資格として認めていないのは日本だけです。そんな日本でも最近ようやくTVや雑誌で、オステオパシーが紹介されるようになりました。しかしながら、法的に国家資格のない現状は、国民の多くはオステオパシーの素晴らしさに触れることができません。

オステオパシー発祥の地、アメリカにおいては1910年にはオステオパシーは「医学」として、オステオパシー医科大学が認められ今日にいたっています。日本においては、日本オステオパシー学会が結成された1990年頃までは、まるでオステオパシーの鎖国時代であったような感さえあります。

現在アメリカ・イギリス・フランス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどでは国家資格として、しっかりとした教育機関を持ち日々発展を続けています。日本オステオパシー学会では、国際基準を念頭においたオステオパシー教育を目指しています。将来的に、国際的な教育水準が設定された場合は、教育機関であるJCOジャパンカレッジ オブ オステオパシーで対応できるよう、教育の充実とオステオパスの育成に力を入れています。

主たる国のオステオパシーの現状

大学数 修業年限 資格(国家資格)
アメリカ 22校 5年以上 D.O.
イギリス 5校 4〜5年 BSc(Hons).Ost/BSc.(Hons)Ost.ned/BSc(Ost)*
フランス 7校 5年 MRO(F)
カナダ 5校 4年以上 DOMP
オーストラリア 3校 5年 MRO(A)
ニュージーランド 1校 5年以上 NZRO
※学士号のほかにGeneral Osteopathic Councill に登録する必要があり登録が法的資格となる

出典:『続・オステオパシーとは何か』 日本オステオパシー学会会長 平塚晃一 編著