JCO30周年の節目の年に3名の卒業生が巣立っていきました。
卒論では高性能レーザーによるCRI測定など、企業協力の元、エンジニアからオステオパスへとエンジニア魂が存分に発揮された素晴らしい卒論もありました。
前職で心拍や呼吸の計測などを行っていたからこその発想と技術力で、波形データの分析とフィルタリングなど、高度なソフト開発に独自に取り組むことによって、CRIとミッドタイドらしきものまで波形が計測されていました。
CRIのレートが落ちていってミッドタイドが現れるのではなく、同居している事がわかります。
計測箇所を数カ所で計測する関係上、計測時間を1分にしていたため、ロングタイドらしきものは計測できていませんでしたが、今後も研究を続ける環境を提供してもらえるようで、さらなる研究が期待されます。
現在はオステオパシーの書籍に記載されている周波数での比較にとどまっていますが、将来は医科学的に合致ができればより明確に証明されることでしょう。

JCOの教育でもCRIの触診技術のシンクロにこのレーザーでの計測技術は大きな期待が持たれます。
エンジニアがオステオパスになると新たな分野が発展の可能性が広がります。
今年の卒論はその注目度からギャラリーも多かったです。
JCOの特徴は、最終学年でのインターン施術も大きな特徴です。
今年の卒業生はインターン1000時間以上推奨のOIAの基準を遥かに超える1700時間以上のインターン時間数の方が2名もいました。
インターン1700時間以上ともなるとJCO卒業時のカリキュラム履修時間数は3600時間を超えて来ます。
更に述べ臨床数50人以上の単位基準に対して、述べ261名もの臨床を行った方もいました。
こういったインターンの重要性を理解して積極的に取り組むことによって早期の開業につながることでしょう。

将来的には、栄養学・生化学・運動学などカリキュラムを追加していけるよう取り組んでいます。
卒後にできた新科目も、単科生として単位を取得すれば国際基準の4200時間に近づいていくことでしょう。

校舎のエントランスには、杉並区の保護樹林の桜の木が3本あったのですが、一本は枯れてしまい、もう一本は台風で傾いてしまったため切られて撤去されてしまい八重桜しか残っていなかったのですが、枯れた桜の根本から新しく枝が伸びてきて花を咲かせるようになりました。
JCOも30年のオステオパシー教育を続けてきて、その根っこから新しい芽が出て、枝になりオステオパスの花をさかせ続けています。
卒業式はあいにくの雨模様でしたが、3名の卒業生は良い笑顔で巣立っていきました。

卒業おめでとうございます。そして4月末までMROJ試験に向けてもうひと踏ん張り頑張って下さい。