オステオパシー科目

ジョーンズ・ストレイン・カウンターストレイン特別授業

JCO名誉顧問であるWestern University of Health SciencesCollege of Osteopathic Medicine of the Pacific-Northwestで教鞭を執っている、ゲーリングD.O.によるJCO学生への少人数特別授業です。1・2年生には基礎授業を、3・4年生には臨床的な授業を行い2年に一度2回の受講が可能です。

JCO特別授業で一日JSCSを学びウエルカムパーティーで親睦を深める

講師


ジョーンズ・ストレイン・カウンターストレイン

「アメリカの故ローレンス・ジョーンズD.O.が開発された、テンダーポイント(このテクニックで用いる圧痛として表れる点)を指標に、その点をモニターしながら緊張部位を最大限にゆるむ位置で一定時間維持し、拮抗筋とのバランスを取ることで痛みから解放させるという、とても緩やかで安全なテクニックです。 このとき拮抗している反対側の筋が伸ばされるので、縮んでいて伸びない筋をさらに短く弛ませ、ストレイン(伸張)してる筋をさらに伸張させて行なうということで「ストレイン/カウンターストレイン」といいます。 ジョーンズD.O.は1950年代後半にこのテクニックの原理を発見され、長年の研究により1970年代後半にSCSとして体系化されました。 以来、オステオパシーだけでなく、多くの手技療法や医療の現場で広く愛され活用されており、世界の主要テクニックの1つとしてオステオパシー医科大学で教えられています。 現在は創始者ジョーンズD.O.の娘婿でJCOの名誉顧問でもあるエドワード・ゲーリングD.O.がそのご遺志を引き継がれ、JSCS(ジョーンズ ストレイン・カウンターストレイン)として正当な教育、普及に尽力されております。」 JCOではゲーリングD.O.監修公認の下JSCSの授業を提供しています。

  • JSCS基礎1(担当:橋本 智子) 2024年度:開講はありません
  • JSCS基礎2(担当:中島 性基) 2024年度:通年開講 シラバス
  • JSCS応用(担当:中島 性基) 2024年度:開講はありません

講師


ミッチェル筋肉エネルギー・テクニック(MMET)

患者の協力により筋収縮をもたらし、筋の働きにより動かなくなった関節を可動し、硬い筋、筋膜を伸張し局所循環を改善します。これは筋肉と脳の再教育となります。クライアントにも施術に協力してもらうテクニックで術者依存にもなり難く、リスクも少なく安全です。
ミッチェルファミリーとのつながりで日本オステオパシー学会にてミッチェルMETの国際セミナーが開かれており、日本には情報がなかった本来のMETを学ぶことが出来、直接疑問点は確認出来る関係性を築いています。またJCOの経営母体である(有)ジャパンオステオパシックサプライが翻訳出版した世界的名著のThe Muscle Energy Manualの書籍の内容に加えて、ミッチェルインスティチュートのセミナー内容が授業に反映されています。ミッチェルMETは包括的なアプローチでMETpressSEOのカイ・ミッチェル先生によりさらなる進化を続けています。JCOの授業では単なるMETではなくミッチェルMETの授業を致します。
呼吸による運動機能障害に対するアプローチや、骨そのものの骨内ストレインなどミッチェルMETはより包括的なアプローチに発展しています。
ミッチェルMET国際セミナーの情報 とThe Muscle Energy Manual の書籍の詳細な理論をもとに日本でミッチェルMETを学ぶことが出来ます。これは世界的に見てもとても貴重で創始者直系の情報です。
またミッチェルのMETは詳細な解剖学に基づいていていますので探究心を満たしてくれることでしょう。
カパンディー関節の生理学も講義では使用しています。

dav
  • MMET脊椎胸郭 2024年度:通年開講 シラバス
  • MMET骨盤四肢 2024年度:開講はありません

講師


直接法テクニック・軟部組織

動きの減少している関節に対して、関節の最終抵抗を確認するしっかりとした検査を行い、組織をそのバリアに向かって動かし、関節の可動域を押し広げるようにするテクニックです。押圧・揺動・HVLA(スラストテクニック)などを含みます。
靭帯構造に注目した関節のマニピュレーションに加え、詳細な軟部組織では、ニューロマスキュラーセラピーの筋肉単体での触診およびアプローチ方法を学びます。
日本オステオパシー学会ではローリー・ハートマン先生に何度も来日してもらい技術を学んできました。
ハートマン先生のHVLA技術では、可動域限界領域を扱わないロッキングによるマルチコンポーネントバリアテクニックなど、より安全なテクニックを学びます。
四肢では「メンネルの関節の痛み」はベースに致しますが、より詳細な病態生理学も講義。
靭帯・筋肉・筋膜などへの直接的なアプローチです。
ミッチェルMETのスクリーニング技術や関節運動学の考え方も取り入れた授業となっています。
オステオパシーを学ぶならまず最初に覚えて頂きたい技術でもあり、しっかりと関節可動域のエンドフィールを理解することがテクニックの選択にも繋がります。

2023年度まで開講していた「軟部組織・筋膜リリース」は、2024年度より「直接法」に統合されました。

  • 直接法四肢 2024年度:通年開講 シラバス 
  • 直接法脊柱骨盤 2024年度:開講はありません

講師


神経筋骨格科学(NMS)

体の各部の筋骨格系解剖(構造)の詳細と、それらがどのように機能するかを勉強し、機能不全等の問題の起こり方等へと結びつけていく講義です。オステオパシー的考察を行う基礎知識となります。

2024年度:通年開講  前期シラバス  後期シラバス

担当講師


頭蓋オステオパシー

頭蓋は脳をおさめている容器であり、その容器が歪めば内容物の脳の機能も歪んでしまう。オステオパシーの真髄ともいえる頭蓋領域のオステオパシーを基本から学びましょう。

2024年度:通年開講 シラバス

担当講師


オステオパシーの哲学と理論

オステパスとして必要なオステオパシー哲学や歴史をはじめとする、オステオパシーの理論・知識を身につけ、臨床での治療に役立て、またMRO-J 資格試験合格に必要な知識・技術を体得する。

2024年度:通年開講  前期シラバス  後期シラバス

講師


体表解剖・触診

触診の技術はオステオパシーにおいては、検査ならびに施術の基礎となるものであり、確かな触診の技術無くしては全てのテクニックも指からこぼれる砂のように霧散してしまう。しかしまた、我々は触診を通じて人体における様々な組織や生理現象の世界に触れることができ、それは我々の想像を遥かに超えるもので、神秘的とも表現できよう。このコースでは触診の基礎を学ぶと同時に、この神秘的とも言える触診の世界のドアを開く。

2024年度:前期開講 シラバス

講師


臨床・鑑別診断

得られた基礎情報を元に診断の精度を高めるプロセスが鑑別診断です。そのために必要な基礎知識、情報統合能力、検査技術等を養います。

2024年度:開講はありません

講師


内臓マニピュレーション

内臓における構造と機能の相互関係は筋骨格系における構造と機能の相互関係と同様に密接なものであり、筋骨格系マニピュレーションと同様に内臓機能障害の施術に効果的に用いることができるという理念に基づくテクニックです。

2024年度:開講はありません

講師


小児オステオパシー

小児領域のオステオパシーの授業は、ドイツと日本を繋いだzoomを使った国際オンライン授業になります。オステオパシー治療の大前提である4原則を軸に、一人で現場に出た際、困らない小児オステオパスを育成していく予定です。
この授業の受けることで、子供や赤ちゃんを対象とした問診、検診、問題点の発見フォローアップなどの基礎知識とノウハウを得られることです。
また、インストラクターが得意とするオステオパシー独自の判断方法や問診クォリティー向上を重視していくことになります。
事前に可能な限り、生徒さんの質問や悩みを拾い上げて反映した授業内容にしていきます。

2024年度:開講はありません

講師


スポーツオステオパシー

2012年のロンドンオリパラで、オステオパシーが選手村でのチーム医療に加わったことをきっかけに、日本でもオステオパシースポーツケアの知識を、ロンドンオリパラのオステオパシー部門のヘッドであったシメオン・ミルトン先生に教育を依頼して、OSCA UK(OSTEOPATHIC SPORTS CARE ASSOCIATION)協力の下学んできました。
リオパラリンピックの公式メディカルチームへの参加・ロンドンパラ世界陸上・タグフットボールワールドカップ2大会日本代表チームケアなど世界体会でも実績を作ってきました。
オステオパシーはアスリートのケアに最適にデザインされたアプローチでりあり、広い視野でアスリートをみることが出来ます。
既に実績のあるOSCA UKからオステオパシースポーツケアの理論の指導で定評のある、デービット・ミラード先生が来日して行った3日間の実際のセミナー映像を見ながら学ぶZoomでの授業となります。

2024年度:通年開講 シラバス

講師

基礎医学科目

解剖学

よく使われますが、オステオパシーは解剖学解剖学、そして再び解剖学と言われます。
現在の医学、それはオステオパシーにおいても細分化されています。
例えば、消化器、泌尿器また頭蓋オステオパシー、内臓オステオパシーなど。もちろん、学びの方法として間違っているとは言いません。ですが、A.T.スティルが残した哲学からは遠ざかっているように感じられます。卵子と精子が融合し、たった1つの受精卵から成長し生命を営んでいきます。全体を学ぶ上で細部を詳細に学んでいくことは必要ですが、細部を学びながら全体性を見失わないように、各分野が繋がるように解剖学を学んでいきます。

構造解剖学では、初めて解剖学を勉強する方の為に、基礎的な部分とオステオパシーを実践する上で必要なポイントなどを共有いたします。
機能解剖学では、構造解剖学で学んだポイントを掘り下げながら、ミッチェル筋肉エネルギーを学ぶ前段階として、ヤンダ・ケンダル・シャーマンなどのバイオメカニクスを通してより臨床で必要な内容を勉強します。最後にオステオパシーをより深く勉強する助けとなる発生学をブレインシュミットの研究からポイントを絞って学んでいきます。

  • 構造解剖学 2024年度:開講はありません
  • 機能解剖学 2024年度:開講はありません

講師


生理学

一般の医療では生理学の系によって診療科が分かれています。例えば循環器系、消化器系、筋骨格系、脳神経系などです。この垣根があるためにそれぞれの分野に専門性があるともいえますが、この垣根のために死角も生まれてもしまっています。
オステオパシーは一般医療にあるこの垣根に共通項を見出してそれぞれをつなぎ、多角的な視点で評価を行い、主に手を使い様々な器官へアプローチをしていきます。
生理学とは身体の健全を学ぶ学問です。この生理学ではそれぞれの器官が本来どのように働いているかという基礎的な学びを行いながら、オステオパシー的な観点で診ることのできる視点を養い、実技科目や応用科目への導入がスムーズになる基盤をつくります。

2024年度:通年開講  開講はありません

講師


病理学

解剖学、生理学、組織学の知識を統合し、さらに疾患のなりたちと治癒を病理学を通して学ぶことは、オステオパシーを学ぶ上で不可欠です。

2024年度:通年開講  前期シラバス  後期シラバス

講師

  • 外部講師

公衆衛生学

オステオパスとして、日本においてオステオパシーを業とするからには、日本の法、特に医療関係の法に抵触することがないよう、その特徴を知ることが大切である。また、2020年からのパンデミックを経験し、公衆衛生と感染症に関する知識が十分でないことの危険性を理解した人は多いのではないでしょうか。

2024年度:開講はありません

講師

  • 袋 一仁

心理学

身体が何を望んでいるのか洞察する力を養うために、被施術者と信頼関係を築くための接し方を学びます。様々なワークを取り入れた、机上の空論ではない生きた実践心理学です。

2024年度:開講はありません

講師


経営学

経営・マーケティング・財務会計・ビジネスプラン作成の4つの構成で、NPO法人杉並中小企業診断士会を中心とした、医療系に特化した先生方4人による、オステオパスとして必要な経営学のプログラムをカスタマイズしていただいた授業です。
創業前の準備から経営戦略、業界の動向とターゲットに薬事法、財務会計、資金調達、開業準備、創業計画書といった内容で、単なる同業者の成功例のような経営学とは一線を画する経営学の授業です。
知識と技術だけではなく、プロフェッショナルから学ぶ経営学でしっかり経営していくためのスキルを身に着けます。
対面3回とZoomでのWEB授業7回の構成です。

2024年度:前期開講 シラバス

講師

  • NPO法人杉並中小企業診断士会より派遣

卒業論文

論文が読める・そして書けるオステオパスを目指し、卒業論文に取り組みます。

講師


海外研修

約1週間、JCO名誉顧問であるゲーリングD.O.が教鞭をとっているポートランドにあるWestern University of Health SciencesCollege of Osteopathic Medicine of the Pacific-Northwestでの解剖実習、大学教授の講義を受講し、大学を見学させてもらいます。
解剖実習では、解剖学書からは決して学ぶことのできない貴重な発見と経験ができ、その後の身体の見かたがより厳密で細やかなものに大幅に変わります。それまでに学んだもの、それから学ぶものが生きてくるようになり、実際の学習・臨床に役立ちます。


臨床見学

インターンスタート前に、臨床を見学して学びます。
クライアントとのコミニケーションスキルや、将来の自分が臨床を行う時のイメージを持ち、知識がテクニックにどのように関わっていくのかなどを学びます。


インターン実習

基礎医学知識・オステオパシーの哲学・各テクニックごとの理論と実技をどのように考え組み立てていくのか、実践の施術に必要な知識を学んでいきます。実際に施術できることが目的で学ぶのですからこのインターンが一番重要なポイントになってきます。それまでは知識の蓄積にしかなりません。被施術者への対応・カルテ記入・管理等の基本的なことから、臨床に対応できる応用を学んでいきます。
3年かけてインプットして来た知識と技術を、初めてアウトプットして臨床を行う最も大切な授業がインターンであり一年かけて学びます。
OIAのインターン推奨時間は1000時間となっていて、JCOではこの時間数を最低ラインとし、述べ人数で最低50人以上の施術を行うことが求められます。

スーパーバイザー紹介

スーパーバイザーとは、臨床学習プログラムを行う際に立ち会う指導者のことです。
学生は実際の現場でクライアントを診察し、施術方針・施術計画をスーパーバイザーと話し合い、今後の施術プランをたてていきます。
学生はこの施術プランを元にクライアントに施術を行い、再度スーパーバイザーと結果について話し合いアドバイスをもらいます。
アドバイスをもらい自分で考えアプローチしてこそ実力に結びつきます。その小さな結果の蓄積こそが開業に結びつきます。

  • 平塚 佳輝
  • 小嶋 智
  • 本間 毅
  • 佐藤 鉄也
  • 中島 性基
  • 大迫 由香